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    第653号

    アトピー性皮膚炎体験談
    デュピクセント治療について

    埼玉県 坂本 楓(33歳)

    デュピクセント治療を開始し、その後中断した私の体験をQ&A形式でお話しします。

    アレルギー体質について

    Q1主なアレルギー症状は?

     消化管アレルギー(FPIES)、口腔アレルギー、アトピー、花粉症(鼻炎)。

    Q2主なアレルゲンは?

     乳、豆乳・豆腐類、牛、ナス、キウイ、スイカ、メロン、バナナ、花粉、ハウスダスト、ネコなど。

    Q3アレルギー症状と治療の遍歴を簡単に教えてください

     生後4カ月頃、離乳食にてアトピーを発症。満2歳まで動物性タンパク質がNG。

    3歳頃。目の下、口元にアトピー

     小学校入学時には食物アレルギーは寛解しましたが、アトピーは改善せず。社会人になりアトピーが急激に悪化。高級ホテルの写真室に勤務していましたが、全身のしみるような痛みと顔からの浸出液に悩み、接客業を続けられず、転職しました。2社目もアトピーを理由に退職。3社目勤務時(2020~2024年)にデュピクセント治療と食物負荷試験入院を行い、FPIESの診断を受けました。
    ※食物蛋白誘発胃腸炎

    デュピクセント治療について

    Q4治療はいつ頃行っていましたか?

     2021年初夏~2022年初夏の1年間です。

    Q5治療法について、どのように知りましたか?

     2019年頃、治験に参加していた親友の学友(当時、研修医)から「効果を実感した」と聞きました。

    Q6治療を検討し始めたきっかけは?

     社会人になり症状が悪化してから、食事の見直し(ファスティング&菜食)を行いました。改善の兆しがありましたが、冬場や花粉の季節には逆戻り。また、1年ほどエキシマライト療法をしたものの大きな改善はみられず。決め手となったのは、豆乳・豆腐がアレルゲンになってしまったこと。食事での改善に限界を感じ、根本的な治療が必要だと考えるようになりました。

    菜食を始めた頃の料理

    Q7治療に踏み切れた理由は?

     一言で言えば「コロナ禍」だったからです。2020年に特別定額給付金(10万円)の給付があったことや海外旅行用の貯金をしていたことで、治療を始められる資金がありました。また、会社の計画休業により2020年度の年収がかなり下がったので、2021年であれば高額医療費制度による自己負担額がより抑えられる状況でもありました。「やるなら、今だ」と思いましたね。

    Q8初めての自己注射はどうでしたか?

     初回の2本はシリンジ型を使わなければならず、とても緊張しました。注射針を自分で刺すのは怖かったです。その後使用したペン型はとても使いやすく、心理的な抵抗もとくになく、続けられました。私は痛みに鈍感なので、注射中の痛みは気になりませんでした。

    自己注射をするようす

    Q9効果はいつ頃から?

     打ち始めて2~3カ月めです。両足のアトピーが劇的に良くなりました。かゆみも湿疹もカサカサの肌も、すべてなくなりました。半年経った頃には、首より下の症状がかなり緩和され、1年後には化粧をほぼ毎日できるようになりました。

    Q10なぜ1年で治療をやめたのですか?

     続けるかどうかは皮膚科医と相談しましたが、アトピーの症状がかなり改善・安定していたことから、「必要だと思ったら再開すれば良いのでは?」と話し合い、やめることに。最近はアトピー患者さんにも気付かれないほどに症状は安定しています。オシャレも楽しんでいます。

    顔も腕もきれいに(2023年撮影)

    Q11でも、再開を検討しているとか?

     はい。理由は消化管アレルギーの症状を改善するためです。成人の消化管アレルギーは、目下、世界的に研究が進められている分野ですが、私が診断されているFPIESにはデュピクセントが有効だという結果が得られだしているのだそうです。そのため、消化管アレルギーの主治医より再開の提案を受けており、機をみて再開できればと考えています。

    Q12最後に一言

     「どうしてもっと早くやらなかったのか」と今でも思います。この記事がご検討の一助になれば幸いです。

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