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  • 2 0 2 1

    第599号

    コロナ禍でぜんそく患者ができること 感染対策の再確認を!

    ファーマライズ薬局 東十条店 管理薬剤師 黒木 宏隆先生

    はじめに

     新型コロナウイルス(COVID―19)が2019年12月に中華人民共和国武漢市で初めて検出され、まもなく2年になろうとしています。

     この原稿を執筆している段階では、多くの都道府県が緊急事態宣言の真っ只中にあります。デルタ株が猛威をふるい、感染者数もこれまでにない増加を示しています。このデルタ株は、諸説ありますが、従来のものと比較し、感染力、重症化率ともに強力となっており、これまで以上の感染対策が必要といえるでしょう。

    ぜんそく患者のみなさまへ

     みなさん、とくにぜんそくを抱えている方におかれましては、現在も不安な日々を送っていることと思います。

     ぜんそく患者さんがまずとるべき行動としては、「新型コロナウイルス感染における気管支喘息患者への対応Q&A(医療従事者向け)」(アレルギー学会)において、「気管支喘息患者では気道炎症を抑えるために、吸入ステロイド薬などの長期管理薬による日頃からのコントロールが重要です。」との記載がある通り、これまで通りに正しい治療を継続し、発作を回避し、並行して、よりいっそうの感染症対策を行うことといえます。

    すべてのみなさまへ

     COVID―19感染症は、COPDや高血圧、糖尿病などがあると重症化しやすいといわれています。これらの疾患をおもちの方は、しっかり治療を行いましょう。また、医療資源が逼迫している現在、COVID―19感染を避けることができても、事故やけが、持病の悪化などで受診、入院などの必要が生じても、これまで通りの十分な治療が受けられない可能性があります。持病をおもちの方は、治療を正しく継続し、また、持病をおもちでない方も含め、事故やけがに注意してお過ごしいただくことは、とても重要といえます。

     さらに、十分な睡眠、栄養バランスの良い食事など、健康的な生活を送っていただくこと、外出を控え、運動不足になりがちですが、室内でもできるスクワットなどの運動を取り入れ、体力低下を防いでください。

    各種感染対策について

     みなさんご存知のとおり、「三密の回避」「マスクの着用」「こまめな手洗いの励行」「ワクチン接種」など、感染対策があります。みなさまにおかれましては、これらを十分に守って生活していただいていると思いますが、「マスクの着用」「こまめな手洗いの励行」について、「正しく」行っているか、あらためてご確認ください。紙面の関係上、詳細な説明は省きますが、マスクは、その使用法について細かな注意点があります。手洗いについても同様です。

     「マスクをつけていればいい」「手を洗えばいい」では、十分な効果が得られません。ネットで検索すると「正しいマスクの使い方」「正しい手洗いの方法」などが見つかりますので、それらを参考にご自身の手順を復習し、改善し、より感染予防に努めていただきたいと思います。

     また、ワクチンについても、感染を防ぐ効果があることはもちろん、万が一感染してしまっても重症化を防ぐ効果があります。特別な事情がない限り、ワクチンの接種をお勧めします。ワクチン接種について不安のある方は、ぜひ主治医に相談し、ワクチン接種の可否を判断していただき、さらに接種会場へは、お薬手帳を持参しましょう。

     残念なことに、これらの予防策は単独で行っても十分な感染の予防効果を得られるとは限りません。しかし、一つ一つを積み重ねること、正しく実行することで、大きな感染予防効果、重症化予防効果を得られることは明らかです。

     日常の行動様式を見直し、手を抜かず、コツコツを地道な努力を重ねることが大切といえるでしょう。

    おわりに

     COVID―19は、ぜんそくをおもちであろうとなかろうと、基礎疾患があろうとなかろうと、老若男女問わず感染する可能性があり、重症化する可能性があります。

     また、大切な家族、友人にうつしてしまう可能性もあります。まずは、徹底した感染予防に心がけていただければ幸いです。

     最後になりますが、常に状況は変わります。情報に振り回されることなく、その中から「正しい情報」を生かし、落ち着いて行動し、感染を避けて健康にお過ごしいただけることを祈っております。

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