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    第632号

    私らしく輝くために、あなたらしく輝くために(中)

    ~標準治療13年 今、伝えたい思い、そして願いとは~

                      東京都 石川 彩弥子(50代)

    ❖医師と二人三脚で取り組む治療
     180度変わった日常生活

     
     不安と緊張で迎えた江藤隆史先生の初診日、順番を待っていると診察室から大きな笑い声が聞こえてきました。先生はとても気さくで、治療についての説明や質問に対する答えも明快でした。「この先生を信じて治療をやってみよう!」と心を決めました。また、先生は「頑張らなくていいんだよ」「楽しんで」といつも励ましてくださり、信頼できるお医者様と二人三脚で治療に取り組めることは患者にとって何よりの幸せだと、その時思いました。
     江藤先生のご指導通り処置をすると2~3日でかゆみが治まり始め、それまで地獄のように苦痛だったお風呂は快適で、食事もとれるようになり、身体も自由に動かせるようになっていきました。一言で言うと生活全般がらくになりました。
     それでも、どうしてもコントロールできない強烈な発作のような症状が起こることがあり、5年前から注射剤もスタートしました。もちろん標準治療が基本です。今は季節や疲れなど多少の波はありますが、おかげさまで以前のように入院しなくてはならないほどの悪化はありません。
     この経験を通して、立ったり座ったり笑いなどの表情を作ったり、生活の中で意識もしていないすべての動きで皮膚が伸びたり縮んだりして身体を守ってくれていることを知りました。「当たり前なんて一つもないんだっ」と思うと自分の身体が愛おしくなります。

    ❖正しい治療・
     日頃から工夫していること


     標準治療という基本にのっとり、
     ●症状に合った薬のランク
     ●適切な量
     ●正しい塗り方(フィンガー・ティップ・ユニット)
     ●スキンケア
    そして、医師の指導のもと、治療を途中でやめないことが大切だと身をもって学びました。やはり、以前は軟膏の強さや量が十分ではなく、塗り方も悪かったのです。すでに治療を始めているのに症状が落ち着かない方は、もう一度この基本を見直してみてはいかがでしょうか。
     また、日々の治療を行うのは自分なので、お医者さま任せではなく自主的な心持ちが大切だと思います。

     ここで、私が実践していることをご紹介します。

    より良い診察を受けるための工夫

     1  質問メモを用意しましょう
     2  患部の写真を携帯で撮っておきましょう
     3  患部を診ていただきやすい服装で行きましょう
     4  どんなに些細なことでも遠慮せず主治医に相談しましょう


    自身のトリセツ作成

    パターンを知るための記録のススメ

     私は1カ月を見開きで見られる手帳を使っているのですが、仕事やプライベートの予定のほかに、肌の調子が一目でわかるように書きこんでいます。調子が悪い時ほど「↓」の本数を多く記入しています。
     その他、お通じやお天気情報(花粉・黄砂など、女性なら生理のリズムは重要)など。これを続けていくと、自分が体調を崩しやすい時期やパターンが少しずつ見えてきます。
     たとえば、季節の変わり目や仕事の忙しい時、生理前後、ほかにもストレスや環境の変化、さまざまな要因で悪化することがあるようですので、調子が悪くなりそうな時は数日前から薬をしっかり使って整えておくことができます。
     以前は急な悪化で年中プチ・パニックなっていましたが、この手帳を振り返ることで「最近忙しかったから疲れが出たのかな、処置をしてゆっくり休もう」と落ち着いて対処できるようになってきました。

    ❖食物の摂取について

     ポイントは自己観察
     私はアナフィラキシーを起こすような食物アレルギーはないのですが、時々、朝起きると顔が赤くなっていたり、ブツブツが出ていることがあります。こういう時にも「昨日何を食べたかな?」と振り返り、思い当たるものがあれば控えるように心掛けています。
     たとえば、納豆は小さいパック1個なら大丈夫ですが、普通のサイズを1パック食べると胸のあたりがムズムズとかゆくなることがあるのです。どうやら、普段は何でもなくても、疲れて体力の落ちている時には反応する食品もあるようです。自己観察をしながら自分にとっての適切な量や内容を知っておくことは大切だと思っています。(つづく)

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