心境の変化
私は劣等感の塊で、アトピーの自分が大嫌いでした。そんな私を家族が支えてくれ、たくさんの人たちが励まし続けてくれたおかげで、肌だけでなくいろいろな意味で他人(ヒト)と自分を比べなくなってきています。さらに最近は「今日、何をして楽しもうかな♬」と思うようになりました。自分に優しくなってきたのかもしれません。何より、標準治療を始めてから、症状で落ち込むことがあっても治療方針で悩むことはなくなりました。
標準治療は安全な治療法です。アトピーの治療薬は今、ステロイド外用薬のほか、タクロリムスやJAK阻害剤などの非ステロイド外用薬、保湿剤、内服薬(JAK阻害薬)、注射剤(生物学的製剤)などバリエーションが増え、コントロールがしやすくなってきています。
今、伝えたい思い、そして願い…
アトピーは本来、深く思い悩み、人生や生活をなげうってまで取り組むような病ではありません。正しい治療を行えば普通の生活をエンジョイすることができます。標準治療を知らなかった人、知ってはいたけれど怖くて踏み切れなかった人も、「二度と戻らない限りある時間を治療のために費やさないでほしい」と思います。残念ながら、過ぎた時間を取り戻すことはできません。私自身、悔しさがあります…。
だから、言葉にすると大袈裟になりますが、「一日も早くアトピーの症状とうまく付き合って、自分にしか生きることのできない尊い人生を後悔なく思いっきり楽しんでほしい」と思います。これが、アトピーに翻弄された私の心からの願いです。このメッセージは、不器用でまだまだいろいろとままならないことの多い私自身へのエールでもあります。
私は「私らしく輝くために」標準治療を選択しました。これからもずっと継続していく予定です。そして、アトピーで悩んでいるあなた!そして、ご家族へ…、あなたが「あなたらしく輝くために」標準治療をスタートしてみませんか!!
~あとがき~
6月より3回にわたり、とても恥ずかしいですが、ありのままをお話ししました。私の体験が少しでもアトピーで悩んでいるみなさまのお役に立てれば幸いです。
江藤隆史先生、友の会の丸山理事、「あおぞら」の堀内編集長、機会をいただき、ありがとうございました。最後になりましたが、みなさまのご健康とご多幸を心より願って終わらせていただきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。