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  • 2 0 1 9

    第574号

    患者講演「治療薬、正しく使っていますか?」

    あなたの塗り方チェック②池上 裕子

     基本的な塗り方は、Yさんのやっていたように、保湿剤を人さし指の第一関節の長さ分出します。フィンガーティップユニットといいます。これで約0.5g、だいたい手のひら2枚分に塗る量になります。ローションの場合は、1円玉大です。

     今回は、手首から肘まででしたので、だいたい手のひら4枚分になります。Yさんは、第一関節までを2回、出していましたね。それを、塗る場所にちょんちょんと点在させます。手のひらを使ってしわに沿って、全体に広げます。塗る量の目安としては、ティッシュペーパーがくっつく、またはテカる程度の量(結構多いです、べたつきます)を塗ってください。

     ではティッシュペーパーをつけてみましょう。Mさんは、あー残念!落ちてしまいましたね。Yさんには、付きました!しっかり塗れていましたね。ありがとうございました。こんな感じで、塗っていただけたらと思います。

    塗り方の工夫

    ・皮膚が水分を吸収している時・湿っている時に塗るのが効果的!お風呂あがりに5分以内が効果的です。私の場合は、すぐ塗らないと乾燥して、ひりひりしてきます。女性が洗顔後に化粧水と乳液でスキンケアするのと同じだと思っていただけたら良いと思います。どちらもスキンケアですね。乾いている時は、水や化粧水で湿らせると効果的。

    ・季節に合わせて塗る。暑い時は油分の少ないものを、寒い時や乾燥している時は油分の多いものをと使い分ける。朝と夜でも使い分けをおすすめします。保湿成分の入ったものやローションタイプのものを先に塗って、ふたをする意味で油分の入ったものや軟膏タイプのものを。両方入ったものだと、1回塗れば良いので使いやすいです。

    ・乾いたら、1日に何度でも塗ってください。

    ※注意 Mさんがやっていたようにごしごしと塗るのは、皮膚を傷つけてしまうこともあります。ごしごしすりこむのは、皮膚にも負担です。ご注意ください。

    使用量の目安

     先ほども言いましたが、フィンガーティップユニットを基本にします。人さし指の先から第一関節までの長さに保湿剤を出すと約0.5g、これを手のひら2枚分の皮膚に塗ります。目安としては、塗ったところにティッシュペーパーがくっつく、テカるくらいです。この量は大事です。どうしても少なめな方が多いようですので、ご注意ください。

     私の使用量は、だいたい手のひら100枚分、これは大人の標準的なものです。今はデュピクセントを使っていてとても調子がいいので、朝晩塗って、1日約25g使っています。30日分だと750gになります。

     どうでしょうか。みなさんこのくらい使っていますか?1回の通院で、どのくらいもらっていますか?どのくらいもらっているかも、使用量を考える目安になりますね。よく電話相談で、しっかり塗っていると言いながら、1カ月に100gとか200gをもらっていると言われる方もいます。それでは、やっぱり少ないです。

     また、ヒルドイドソフトは、1回の受診で19本まで出ます。逆に、19本までしか出ませんので、月1の受診では、足りないくらいでしょうか。軟膏タイプ(プロペトやワセリン)を併用すると乾きにくいですし、こちらは制限なく出ます。また、市販の化粧品やボディーローションを使っても良いです。私は、2週間に1回通院しています。

     量と回数は、とても大事です。しっかり使って、良い状態を保ってほしいと思います。また、乾いたら塗ることも大事です。ちなみに、わが家のトイレには、保湿剤が置いてあります。出かける時のバッグの中にも必ず入っています。

     最後に保湿剤の種類を。タイプとしては、ローションタイプ、乳液タイプ、軟膏タイプなど、いろいろあります。成分でいうと、ヘパリン系、尿素系、軟膏ベース(プロペト、ワセリン)、その他、市販品では、化粧品に入っているセラミド、ヒアルロン酸などがあります。

     大事なことは、自分に合っているもの、使いやすいものを、こまめに塗ることです。

     本日の資料の中に、「保湿剤の塗り方」というのと、「さわやかライフ」という冊子が入っています。写真付きで説明してありますので、参考にしてください。

    ★この記事は平成30年11月4日開催の当会講演会にて、ベテラン患者からの提言として行われた講演の一部です。処方量等は保険制度や医師によっても違う場合があります。薬の使用に不安がある場合は、必ず主治医に相談の上、ご使用ください。

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