記事ごとに探す

キーワード

検索する期間

月 から

月 まで

カテゴリ一覧

  • 講演会
  • 編集室
  • 相談窓口から
  • 勉強会・患者交流会
  • 体験記(気管支喘息)
  • 体験記(アトピー性皮膚炎)
  • ニュース(友の会関連)
  • ニュース(一般)
  • その他
  • イベント告知
  • イベントレポート
  • アレルギー専門病院めぐり
  • 2 0 2 0

    第578号

    ぜんそくQ&A②

    回答 東京女子医科大学呼吸器内科教授・講座主任 多賀谷悦子先生
    司会 ふれあい横浜ホスピタル院長        坂本 芳雄先生
    進行 日本アレルギー友の会理事長        武川 篤之  

    質問 ピークフローの数値が300くらいですが、この数値で良いのでしょうか。(70代男性)

    多賀谷先生 ピークフローの値は、人によって正常値が異なるので、自分がいちばん良いと思う状態の値で経過観察してください。ただ、ご自身で過小評価をしてしまわないように気をつけましょう。もし吸入ステロイドの回数を増やすなどした後に、ピークフローの値が上がるようでしたら、まだ実力があるのです。かかりつけの先生に血液中の好酸球の値や肺活量を診断してもらい、ご自身にとって良い値を見つけていきましょう。

    質問 緑内障で目薬のキサラタンを使用していますが、β遮断薬なのでしょうか。

    坂本先生 β遮断薬ではなく、プロスタグランジン製剤というものですので、ぜんそくでも安心して使うことができます。

    質問 消化器系の難病(炎症性腸疾患)に合併するぜんそくの症状と、その治療法を教えてください。

    多賀谷先生 腸に疾患をもつ人は肺にも疾患をもっていることがあります。これは腸と肺が発生学的に同じ中腸から分化していることからきています。炎症性腸疾患と診断されて、その治療でステロイドやペンタサ、抗炎症薬などを服用していても、ぜんそくの症状が出る場合は、吸入ステロイドを足していきましょう。

    質問 アレルゲン免疫療法の信頼性と効果について教えてください。

    多賀谷先生 最近では、舌下免疫という治療法があります。吸入ステロイドが普及する以前に活発だった、減感作療法が見直されてきているのです。

     小児科のぜんそく患者には、成長とともにさまざまな抗体を獲得し、ぜんそくが重症化するケースがあります。小児科で免疫療法が見直されている理由はここにあります。3年ぶりに改定されたアレルギー総合ガイドライン2019年にも、この項目が加わりました。成人患者は抗体を取得しているので、小児と比較すると効果が難しいです。また、舌下免疫の効果のある人と効果のない人がいます。事前の検査で血液中の制御性リンパ球が増える人には効果があるといわれています。

    坂本先生 吸入ステロイドが普及するようになってから治療法に進歩がありません。最近、生物製剤の話を聞くようになりましたが、それ以外に目立った進歩がない領域です。免疫療法(減感作療法)が見直されてくると、またその効果も期待できると思います。

    質問 早朝、突然の咳から苦しくなります。ネブライザー吸入、ステロイド点滴を3~4日連続治療することで治ります。ピークフロー値が下がり始めると気をつけていますが、普段どうすごしていたら良いでしょうか。プレドニン5㎎を服用中ですが、現在進行性低γグロブリン血症を発症しています。(55歳男性)

    多賀谷先生 プレドニンを長期で服用していなければ、抗体製剤の中の抗IgE抗体が効く可能性があります。米国のガイドラインによると半年以上ステロイドを服用する人は、難治性ぜんそくです。ステロイドを服用していると、本来自身でもっている副腎皮質が働かなくなります。長く服用している人は副腎の機能をみてもらいましょう。

     また、ぜんそく発作に関しては、吸入ステロイドをうまく利用していきましょう。吸入の回数を変える、種類を変えるなどを実施して良くなることもあります。また、進行性低γグロブリン血症を発症しているようですが、免疫グロブリン補充療法をするとぜんそく発作が起きにくくなりますので、主治医に相談してみるといいと思います。

    質問 普段、シムビコートでぜんそくの症状は落ち着いていますが、今年2月に発作が起きました。エアコンによるカビが原因かと疑いました。抗アレルギー薬も服用に含まれていたのですが、自己判断で服用していません。抗アレルギー薬に良い印象がなく、服用をやめたのですが、ぜんそく治療に抗アレルギー薬を投与するのは一般的なことなのでしょうか。(60代女性)

    多賀谷先生 抗アレルギー薬を処方することは一般的です。アレルギー反応として、ヒスタミンやロイコトリエンなどの気管支を収縮する作用や、くしゃみの原因となる物質を薬で抑えます。抗アレルギー剤のほとんどが日本で開発されています。

     かかりつけ医にも相談しながら、薬への理解を深めながら、安心して予防と治療を続けていくことが大切です。

    (2019年6月2日 日本アレルギー友の会講演会より、採録 冨澤美穂)

    第578号の他の記事

    新年の御挨拶

    一般社団法人日本アレルギー学会理事長 出原 賢治先生 

    令和2年明けましておめでとうございます。昨年より日本アレルギー学会で理事長を務めております出原と申します。日本  | 続きを読む |

    アトピー性皮膚炎Q&A②

    回答 NTT東日本関東病院皮膚科部長       五十嵐敦之先生
       須藤皮膚科医院院長            須藤  一先生
       東京逓信病院皮膚科部長          三井  浩先生
    司会 東京逓信病院皮膚科客員部長・あたご皮フ科 江藤 隆史先生
    進行 日本アレルギー友の会副理事長       丸山 恵理  

    質問4 アトピーは完治しますか。また、MRE成分配合飲料でアトピーは良くなるのですか。 三井先生 アトピー性皮  | 続きを読む |