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    第579号

    体験記 ぜんそくとアトピーが私の人生に与えた影響(下)

    東京都 佐藤 一郎

    【3】暗転、アトピービジネス禍=脱ステロイド期へ

     温泉療法のアトピービジネスと、それを取材したテレビ朝日によるステロイド禍報道、および不良眼科医のマインドコントロールのもと、脱ステロイドの生活を1年ほど続けることとなりました。

     大学を卒業した年、1992年中に、両眼の調子は徐々に悪くなっていました。まずはアトピー性の白内障の症状が出てきました。次に同年の6月には今思えば網膜剥離が始まっており、視野が少しずつ狭まっていきました。

     はじめは視野にシャボン玉が現れます。網膜が浮き上がった状態です。その後、まるで満月が欠けて下弦の月に、そして三日月のようになっていき、黒い部分がはっきりと視野に現れます。これが新月になると完全に網膜がはがれ、失明です。自分の場合、はがれ始めたところが網膜の下部だったために、急速に症状が悪化することがなかったのでしょう。もし上からはがれていたら、おそらく早期に失明し、自暴自棄になって、自死していたことでしょう。

     ところで、みなさんはそんなに症状がひどいのに医療機関を受診しなかったのか疑問に思うことでしょう。そこがマインドコントロールの怖いところです。

     不良眼科医にきいても、要領を得ない回答、たとえばアトピーの悪化によるものとの説明でした。網膜剥離や緑内障の可能性について、不安だったのに明確な回答もなく、症状がひどくなった受診最後の時は、検眼すらしませんでした。

     眼圧が高くなり異常を感じる直前、難病・落葉状天疱瘡になっても仕事に戻り、やがて首相になった池田勇人のことを母が話してくれて、私を勇気づけてくれたことを思い出します。

     1993年2月4日の夕方、異常を感じ、急患で東京都品川区の昭和大学病院に入院しました。そこで下された診断は、眼圧が高く、緑内障の疑いありと、両眼の網膜剥離でした。

     そこで約40日間、眼圧を下げる措置や白内障・網膜剥離の入院および手術をしましたが、1回で治るはずもありませんでした。手術を行うためには、顔の炎症を止めるために、昭和大学眼科では、大量のプレドニンを内服しました。ムーンフェイスになり、断続的に両眼の手術やレーザーの照射を行い、ようやく網膜が安定しました。手術の回数は両眼で10回を数えました。

     アトピービジネスに250万円、両眼手術入院に300万円ほどの出費となり、また、就職も今でいうブラック企業に就職せざるを得ませんでした。

     また、1997年には、義理の伯父の勧めで、漢方薬でアトピーが軽快するのではないかということで中国瀋陽にある中国医科大学まで行きました。私、父、そして義伯父3人分の渡航費や医療費で84万円ほど使いましたが、全く効果がありませんでした。

     2000年半ばまでは東京大学病院にかかっていましたが、アトピーの症状改善はみられず、ついには右眼に恐れていた緑内障が発症してしまいました。

     その後、10年ほど前から東京慈恵会医科大学皮膚科を受診するようになり、ネオーラルを使うようになり、顔からの滲出液の滲出が抑制されるようになったことで、生活の質はだいぶ改善されました。

     2019年4月からデュピクセントの注射を開始し、ようやく重度のかゆみからも開放されることになりました。

     そこで、今まで情報弱者であったことの反省から、日本アレルギー友の会に入会することにいたしました。みなさま、よろしくお願いします。

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