アレルギー治療は進化しており、新薬や新しい治療法によって症状が改善される方が増えてきています。みなさんが日々治療されている中で、新薬の効果はどうなのか、注意すべき点は何か、現在受けている治療と違う方法はあるのかなど、疑問が湧くことはありませんか。
今回の講演では、アトピー性皮膚炎、小児・食物アレルギー、ぜんそくのそれぞれの専門の先生方から、最新の考え方や治療についてわかりやすく説明をしていただきます。第二部では、みなさんの知りたいことに専門の先生が直接お答えするQ&Aの時間も設けています。各分野の第一線で活躍されている先生方のお話を聞ける貴重な機会ですので、ぜひこの講演に参加し、最新の情報を聞いて、普段の疑問を解消してみませんか。ご参加をお待ちしています。
★日時 2024年5月26日(日) 13:00~16:00
★場所 ワイム貸会議室神田(JR神田駅西口より徒歩5分) 会場参加は先着20名
オンライン開催(Zoom) 先着500名
★申込 締切:5月24日(金) 17:00
当会ホームページの講演会案内(5月26日開催)の申込フォームより事前に
お申し込みください。当日までに招待メールをお送りします。
当会ホームページ:http://allergy.gr.jp/archives/3151
講演会にご参加いただけなかった方には当日の講演の動画を配信しています。ご希望の方はメールに「5月26日講演会動画希望」と記し、お名前とメールアドレスをinfo@j-allergy.or.jpまでご連絡ください。
第一部 講 演
1 新時代を迎えたアトピー性皮膚炎治療(13:10 ~)
ひふのクリニック人形町院長・東京慈恵会医科大学客員教授 上出 良一先生
アトピー性皮膚炎の成り立ちの解析(三位一体理論)が進むとともに、2018年以降、炎症やかゆみを起こす分子を標的とした新規全身治療薬である注射(バイオ製剤)、内服薬(JAK阻害薬)、非ステロイド外用薬があいついで登場しました。ステロイド外用に頼らざるを得なかった難治性の患者さんが普通の皮膚を取り戻し、普通の生活を送れるようになったそのリアルをお話しします。
2 小児アレルギー疾患とアレルギーマーチ(13:40 ~)
~食物アレルギーへの適切な対応~
杏林大学医学部小児科学教室主任教授 成田 雅美先生
小児期のアレルギー疾患は、乳児期早期のアトピー性皮膚炎がその後の食物アレルギー発症のリスク因子になります。鶏卵アレルギーの卵黄による消化管アレルギーの報告も多く、ナッツアレルギーや、花粉症に合併する果物類のアレルギーも問題となっています。食物アレルギーの診断は特異的IgE抗体陽性のみで判断せず、食物経口負荷試験を受けるのが望ましいことなど、適切な対応についてお話しします。
3 ぜんそくとの上手な付き合い方
千葉大学大学院医学研究院アレルギー・臨床免疫学教授 中島 裕史先生
吸入ステロイドを中心とした治療の進歩により多くの患者さんの症状をコントロールできるようになりましたが、高容量の吸入ステロイド、長時間作用型気管支拡張薬などの既存治療を行っても症状が残る重症患者さんが10%程度存在します。そのような重症患者さんには生物学的製剤が使用可能になり、有効性が示されています。基本治療から生物学的製剤を用いた最新の治療までをわかりやすく概説します。
第二部 Q&A(15:00 ~)
司会 安藤・間診療所所長 坂本 芳雄先生
東京逓信病院皮膚科客員部長・あたご皮フ科副院長 江藤 隆史先生
帝京大学ちば総合医療センター第三内科(呼吸器)教授 山口 正雄先生
毎回好評のQ&Aでは、お申し込み時に寄せられた質問と、当日のチャットでの質問に専門医がお答えします。ほかの方の質問を聞くことで、ご自身にも役立つ情報があるかもしれません。ふるって質問をお寄せください。なお、時間の都合上、すべての質問にはお答えできないこともありますので、ご了承ください。