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    第600号

    「あおぞら」600号特別記念号 特別寄稿

    厚生労働省 がん・疾病対策課長 古元 重和

     認定NPO法人日本アレルギー友の会機関紙「あおぞら」が600号を迎えられましたことを、心からお祝い申しあげます。

     機関紙「あおぞら」が創刊されて以来、多くの患者さん自身やご家族が相互にお気持ちや情報を提供され続けたことは、アレルギー疾患に苦しんでいる患者さんの支えとして、非常に重要な役割を果たしてこられたと感じております。

     わが国においては、乳幼児から高齢者まで国民の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患を有しているといわれております。また、アレルギー疾患は、増悪や軽快などを定期的に繰り返し、症状の悪化や治療のための通院や入院のため、休学・休職などを余儀なくされるなど、長期にわたり生活の質を著しく損なうことがあるほか、アナフィラキシーショックなどにより、生命に危険が及ぶこともあり、国民の生活にとって重大な問題です。

     このような状況の中、アレルギー疾患対策のよりいっそうの推進を図るため、平成27年に「アレルギー疾患対策基本法」が施行されました。同法に基づき、平成29年3月に「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」を、さらには、平成31年1月に「免疫アレルギー疾患研究10か年戦略」を策定いたしました。

     現在、この指針および10か年戦略に基づき、日本アレルギー友の会のみなさまからのご意見もいただきながら、アレルギー疾患医療の均てん化、アレルギー疾患に関する情報提供、病態解明や根治療法の開発に向けた研究などのアレルギー疾患対策を鋭意進めております。

     アレルギー疾患対策をよりいっそう前に進めていくためには、日本アレルギー友の会のみなさまのご協力が必要不可欠です。今後とも、アレルギー対策の推進にお力をいただけますよう、心よりお願い申しあげます。

     最後に、認定NPO法人日本アレルギー友の会ならびに会員のみなさまが、この記念すべき節目を機に、ますますご発展されますよう祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

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