2021年6月20日に日本アレルギー学会理事長に就任した、国立病院機構相模原病院の海老澤元宏です。
1969年の発足から半世紀以上の歴史をもつ患者会である認定NPO法人日本アレルギー友の会の月刊紙「あおぞら」が600号を迎えたこと、まことにおめでとうございます。半世紀にわたる絶え間ない息の長い患者会の活動に心より敬意を表したいと思います。
当初は同愛記念病院のアレルギー病棟に入院されていたぜんそくの患者さんたちによってスタートされたと聞いておりますが、その後アトピー性皮膚炎などにも対象を広げ、セルフコントロールの大切さや情報共有等を通して会員数も1,000名を超えて活動をされてきた積み重ねはすばらしいです。
活動も、ホームページの運用、月刊紙「あおぞら」の発行、専門医による講演会、患者交流会など多岐にわたっており、運営をされているみなさまのボランティア精神、とくに理事長の武川さん、副理事長の堀内さん、丸山さんのご尽力が大きいものと推察いたします。
アレルギー疾患の管理は以前に比べると新薬の開発、管理方法の進歩、ガイドラインの整備などにより格段に良くなってきましたが、治癒させるというところまでいまだ到達できておりません。慢性に経過するアレルギー疾患についての地道な啓発活動により、多くの患者さんたちが救われてきたのではと思います。
これから、さらに100年を目指して認定NPO法人日本アレルギー友の会の活動が継続されていくことを祈念しております。