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    第600号

    治療の発展と未来

    当会療養相談員 池上 裕子

     生後3カ月からのアトピーで、いろいろな治療を行ってきました。減感作・光線療法ほか、その中には、アトピービジネスといわれるものも入っています。私の人生イコールアトピーの治療といえます。

     そして3年前から、デュピクセントの治療を受けています。こんなにらくな生き方もあるのかと思えるほど、今はらくになりました。ステロイドを塗っても塗っても良くならなかった頃からしたら、本当にありがたいことです。保湿剤を塗るくらいのスキンケアで十分です。

     でも、良くなると、傷跡がよけいに気になったり、色素沈着が早く消えないかと思ったり、皮膚はきれいになってきてはいるけれど、ほかの人と比べたら恥ずかしくなる、などなど、不安はやっぱり不安のまま、また新しい不安が出てきたりしています。また、将来どうなっていくのかは、誰にもわかりません。新薬は続々と出てきますが、それでも不安は変わらないでしょう。

     病気にならないことがいちばんですが、なっているものは仕方がない、とくにアレルギーは、受け入れるしかありません。そうした中で何とか、らくにうまく生活できないものか、今しなくてはいけないことは何か、そう考えていくと、患者同士の連携や心のつながり、新しい正しい情報の提供など、友の会の意義は大きいと思います。

     そういった患者のニーズに何とかして応えなくては…。医療の日進月歩、インターネットの情報の曖昧さなどもあり、難しい時代ではあります。が、やりがいはあります。

     私は、あおぞら450号くらいから、この会に参加しています。それが、600号。150号も過ぎてきたとは…飽きっぽい私にしては、よく続いているものです。アレルギーは一生もので、長い取り組みが必要です。長い積み重ねのある友の会の活動に期待するとともに、今後の発展を願っています。

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